東日本大震災の記録   
湊第二小学校の様子
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 被災した平成23年3月11日〜13日
  地震発生時は、3年生以上は6校時で授業中で、1,2年生はちょうど下校して15分ほど過ぎた頃でした。激しい揺れにもかかわらずガラス1枚割れず、当初は下校した児童がブロック塀などの下敷きなどが心配されました。在校中の児童は校庭へ避難後、地域住民から大津波警報が出ていることを聞き三階へ避難。1,2年担任は地震後、すぐさま学区の巡視に出かけ安全を確認しました。しかし、異常なまでの渋滞の異変に車を乗り捨てて帰校しました。
 
 その後、校舎には続々と地域住民が避難してきて、その直後に不気味な地鳴りとともに家々が学校に近づいてきました。家ごと流されてきたのです。津波は、あっという間に二階の下まで達し、校舎には車や丸太が突き刺さり、信じられない光景が広がりました。
 水は二日間引かず、三日目に初めて外に。被害は想像を絶するもので、その中で避難してくる人は後を絶たず総勢400を越え、救助がくるまで不安で、校内にあるもので何とか必死に対応したのでした。
   
     
 
校庭1 海の水の中に校舎がある感じです

 体育館側は二階の窓まで水が達しています

校舎に家が激突!!

校庭2 助けを呼ぶ人が見えましたがどうすることもできませんでした。
 
校長室 
 
廊下 呆然とするしかありません

正面玄関 丸太が散乱

職員室 泥が堆積
 
二階階段 あと一週間で卒業式だったのに
 
三階廊下 避難民が廊下まであふれ、寒さで凍えそうでした
 避難所として閉鎖するまで
  本校には避難所として物資の備蓄はなく、最初の1日間はほんの少しだけの水、2日目はかっぱえびせん2本とわずかな水だけでした。それでも子供たちは文句一つ言わず、本当にかわいそうでした。でもどうすることもできないのが現実でした。また、夜はろうそくがなくなり、サラダ油にたこ糸をたらして明かりをとりました。それでもみんなで手を取り合って我慢するしかなかったのです。
 
 3日目に自衛隊からおにぎり一人1個が届けられ、どんなにほっとしたことか、どんなにありがたかったか、忘れられません。災害対策本部からの支援はやや遅く震災から7日目でした。それまで避難民や教職員の必死の努力で1日1日を過ごしていました。最後は自衛隊による移送がほぼ完了し、避難所は湊中学校と統合する形で閉鎖しました。

 教室のカーテンも身にまとい、暖をとるのに利用されました。
     
道路を歩けるようになったのは大分後のことです。教師が分担してがれきを乗り越えて児童の探索に出かけたのは3日目から。
  
津波は約3メートル位と推定されます。
 
教室のものは全て散乱しています。

避難してきた方の衣類がほされています。みんなほとんど泥にまみれています。

自衛隊の人たちが、避難民を安全な場所に移送してくれました。
   
現在の湊第二小学校

避難所が閉鎖されてからは、湊中学校での炊き出しを頼りに、校舎内の清掃が続けられました。
     
少しずつがれきが撤去されていきましたが、被害が大きく5月下旬までは行方不明者の捜索が続きました。
 
桜が咲いても行方不明者の捜索が続き、学校敷地内のがれき撤去はいつになるか分からないほどでした。
 
5月中旬になると一気にがれき撤去がすすみ、土日を挟んで見違えるようにきれいになっていました。感動しました。ありがとう!!

使えそうなものが集められていました。

これは職員室。これを見て「おお〜」と思わず声が上がりました。
 
児童の昇降口です。わずかに床に下駄箱のあとがありますね。
  
1年生の教室。算数のお道具箱が痛々しい。

奥まで廊下が見えるまでになっています。

体育館はまだ使えるかもと思ってしまったのは私だけ?
 
体育館のピアノ。体育館の外に置いてありました。感慨深いものがあります。
 
どこからか流れてきたのだと思いますが、正面玄関に置いてありました。思わず拝んでしまいました。これからもっといいことあるよね。

湊小学校での授業再開
  湊小学校は,建物の耐震化が済んでおり,がれきの片付けも進んでいたことから,湊小学校,湊第二小学校二校合同で授業を再開することになりました。本校児童は初めてスクールバスを利用しての登校しました。道路は冠水していましたが,無事登校することができました。泥で汚れた教室を掃除して、教科書などを受け取るとともに体育館でボランティアの方と一緒に活動しました。しかし,校舎は避難所の運営が続き,教室の使用の見込みが立たなかったことから,二日間だけの登校となりました。

 湊小学校で4月21日から二校一緒に学校が再開しました。
     
 泥で汚れた教室を掃除して,教科書などが配布されました。

開北小学校での再々開
  5月6日から,開北小学校を間借りして学校再開となりました。1,2年生と3,4年生は大きな教室で学年部で一緒です。5,6年は単独の教室割当となりました。複式以外で一緒の教室は初めてです。声が重なったり、教師の顔がお互いに見えるので,今までとは違った感じですが,子供たちは学校が始まり友達と再会できたことをとても喜んでいました。

 教室の前と後ろで授業しました。
     
 開北小学校と合同で「一年生を迎える会」をしました。 

仮設校舎の設置
  開北小学校での学校再開から5ヶ月。開北小学校の校庭の南側に仮設校舎の建設が始まりました。夏休みに入るのと同時に着工し,9月末の完成を目指して工事が進んでいます。設計図によると,普通教室6,特別支援教室2,特別活動室,図書室,理科室,家庭科室,職員室,校長室,トイレが整備される予定で,図工室,音楽室,放送室,倉庫などはありません。湊第二小学校学区の半分は津波被害が大きく,建築制限がかかっていることから,元の学校の再建の見通しも立っていません。どのくらいの期間の使用になるのか分かりませんが,長期間の使用になることも予想されます。どのようなものになるのか子どもたちは,とても楽しみにしています。

 校舎南側の遊具を取り払い,基礎の準備が始まりました。
     
 基礎工事が終わり,足場ができるとあっというまに形ができあがってきます。
  
 1階部分ができあがり,パネルがどんどん組み上がっていきます。

 9月上旬には,2階までの形はできあがり,内部の電気工事などが行われ始まりました。
仮設校舎へ引っ越し
  10月1日の運動会の後に保護者の皆様の協力により,仮設校舎に大きな荷物を運びこみました。また,2日の日には子どもたちが自分の机などを運び込み引っ越しが完了。新しい校舎に入った子どもたちからは歓喜の声があがり,期待と希望に胸が膨らみました。

 机を運ぶ姿にもつい笑顔がこぼれます。
     
 「うわ〜きれい」。やっと自分たちの校舎ができたんだ・・。

 感謝の気持ちを込めて借りていた教室の掃除。

 隅々まで掃除をして,借りる前よりきれいにしようね。
  
 正面玄関

 
 階段はややせまく作られています。

 トイレはやや少なめですが,混雑はしていません。

 教室にはエアコンがついています。壁は金属製。

 廊下には掲示板が多めに設置されています。

 非常階段が東側と西側に設置されています。